
ExcelVBA 「リスト型」を使用すると、複数のデータを1つの変数で効率的に管理できます。特にデータの追加や削除が頻繁に行われる場合に便利です。「リスト型」は、柔軟で効率的なデータ構造を提供するCollectionやArrayListといったオブジェクトを活用します。使い方や注意点など、サンプルコードをもとに具体的に解説します。
2025年の目標は繰り返し作業に悩まされない年にしませんか? Excel VBAを活用した効率化がその第一歩
本サイト参考:Excel VBAで自動化するコードのベースを習得したい方におすすめの記事
目次
Excel VBA リスト型の利用シーン
以下のようなシーンで利用で表示します。
1.動的なデータ管理が必要な場合(例: 変動するデータの追加・削除)
2.重複データを許容する場合( ArrayList )
3.シンプルなデータ一覧を操作する。
4.高速な検索や並べ替えを実現したい。
Excel VBA リスト型の使い方
VBAで「リスト型」として使用できる主なものは以下の通りです。
1. Collection
・VBA標準で利用可能
・動的にデータを格納でき、データの順序を保持します。
2. ArrayList
・Microsoftのライブラリを参照設定して使用します。
・高度な操作(並べ替え、検索など)が可能
Excel VBA リスト型のポイント
参照設定の確認(ArrayListの場合)
ArrayListを使用する際は、「Microsoft Scripting Runtime」を参照設定してください。
・手順
[VBAエディタ] → [ツール] → [参照設定] → 「Microsoft Scripting Runtime」にチェックを入れる。
・データの型
データ型に注意し、必要に応じて型変換を行いましょう。
・重複の扱い
Collectionではキーを使えば重複を防げますが、ArrayListは重複を許容します。
①スタートメニューから「コントロールパネル」を起動してください。
②「プログラム」をクリックしてください。
③「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック
④NET Framework 3.5 (.NET 2.0および3.0を含む)」を有効化
⑤ダウンロード確認画面になります。ダウンロードが完了で再起動
Excel VBA リスト型サンプルコード
Excel VBAで効率化の準備をしてみませんか?2025年をよりスムーズに過ごすための資格
基本的な文法やVBAの実践的な応用までを網羅的に学習できる方法は、ExcelVBAエキスパート資格の取得を目指すこと。学習を通して、より効率的に、着実に基礎を身につけることが可能です。資格取得すれば、スキルの証明にもなり、職場での評価アップにも繋がるため、勉強を進めるモチベーションにもなります。
本サイト参考:マクロ知識がないから「何から学べば良いのかわからない」という人におすすめの記事
標準モジュール(Collectionを使用)
Option Explicit
Sub UseCollection()
Dim myList As Collection
Dim item As Variant
' Collectionオブジェクトを作成
Set myList = New Collection
' データを追加
myList.Add "リンゴ"
myList.Add "バナナ"
myList.Add "オレンジ"
' データをループで取得
For Each item In myList
Debug.Print item
Next item
' 特定のデータを取得
MsgBox "2番目の要素: " & myList(2) ' バナナを表示
End Sub
標準モジュール(ArrayListを使用したサンプル)
Option Explicit
Sub UseArrayList()
Dim myList As Object
Dim item As Variant
' ArrayListオブジェクトを作成(Scripting Runtimeが必要)
Set myList = CreateObject("System.Collections.ArrayList")
' データを追加
myList.Add "リンゴ"
myList.Add "バナナ"
myList.Add "オレンジ"
' データをループで取得
For Each item In myList
Debug.Print item
Next item
' データの並べ替え
myList.Sort
Debug.Print "並べ替え後: " & Join(myList.ToArray, ", ")
' 特定のデータを取得
MsgBox "2番目の要素: " & myList(1) ' 並べ替え後の2番目
End Sub
Excel VBA リスト型|CollectionとArrayListの比較
項目 | Collection | ArrayList |
標準機能 | VBA標準機能 | 参照設定が必要(外部ライブラリ) |
重複データ | キーで防ぐことが可能 | 重複を許容 |
並べ替え機能 | なし | 標準で提供 |
検索機能 | 手動で実装が必要 | 標準で提供 |
リスト型は動的なデータ管理に最適です。 ArrayListは参照設定して利用します。
上記のサンプルコードはコピペで動作しますので、初心者の方でも安心して試せます。
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