
Excel VBAで使用したオブジェクト(例:Workbook、Worksheet、Rangeなど)や外部リソース(例:ファイルやAPI)を解放して、不要なメモリ使用を防ぎ、Excelの動作を安定させることが目的です。使い方や注意点など、サンプルコードをもとに具体的に解説します。
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Excel VBA メモリ解放シーン
以下のようなシーンで利用で表示します。
1.大量のデータを扱うマクロを実行した後にExcelが重くなる。
2.複数のブックやシートを操作する。
3.長時間実行するマクロでメモリリークを回避したい。
Excel VBA メモリ解放|使い方とポイント
使用したオブジェクトを適切に解放するには以下の手順を実施します
1.オブジェクト変数の明示的な解放
`Set 変数 = Nothing` を使用します。
2.ループ処理の最適化
範囲を特定して操作することで余計なリソース消費を抑えます。
3.不要な計算を停止
必要に応じてスクリーン更新や自動計算を一時停止します。
・必要なタイミングで解放
使用中のオブジェクトを誤って解放すると、エラーの原因になります。
・参照切れを防ぐ
オブジェクトが他の変数で参照されている場合、全ての参照を解放する必要があります。
・メモリ使用量の確認
特に大規模なデータ処理では、定期的にメモリ使用量を確認すると良いです。
Excel VBA メモリ解放のサンプルコード
Option Explicit
Sub MemoryReleaseExample()
Dim wb As Workbook
Dim ws As Worksheet
' 他のブックを開いて処理
Set wb = Workbooks.Open("C:\Users\User\Desktop\20250105.xlsx")
Set ws = wb.Sheets(1)
' シートのセルに値を設定
ws.Range("A1").Value = "Hello, World!"
' オブジェクトの解放
wb.Close SaveChanges:=True ' 変更を保存して閉じる
Set ws = Nothing
Set wb = Nothing
' メモリ解放完了を通知
MsgBox "メモリ解放が完了しました。", vbInformation
End Sub
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大規模データ処理時の自動更新停止
Application.ScreenUpdating = False
Application.Calculation = xlCalculationManual
' ここに処理を記述
Application.ScreenUpdating = True
Application.Calculation = xlCalculationAutomatic
処理が終わったらすぐにオブジェクトを解放することで、メモリの無駄遣いを防ぎます。
ExcelVBAで「メモリ解放」を意識することで、パフォーマンスを向上させ、エラーを防ぐことができます。適切なタイミングでオブジェクトを解放し、安定したマクロを作成しましょう。
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