Excel VBA 数式が含まれるセル値を最新状態に保つための再計算方法

 

Excel VBA 数式が含まれるセルの値を最新状態に保つ「再計算」。 再計算を制御することで、処理速度を向上させたり、不要な再計算を抑えたりできます。 使い方や注意点など、サンプルコードをもとに具体的に解説します。

 

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Excel VBA 再計算|シーン

以下のシーンで利用します。

1.データを一括更新した後に手動で計算を実行

2.複雑な数式が多いシートで、処理速度を向上させる。

3.特定のタイミングでのみ計算を実行し、動作を最適化

 

Excel VBA 再計算サンプルコード

シート内のすべての数式を手動で再計算

Option Explicit

Sub RecalculateSheet()
    ActiveSheet.Calculate
End Sub

ActiveSheet.Calculate は アクティブなシートのみ 再計算します。他のシートの数式は再計算されないので注意

特定のセルの数式を更新したい

Option Explicit

Sub RecalculateRange()
    Range("A1:C10").Calculate
End Sub

・指定した範囲の数式のみを再計算できる。
・大量のデータを処理するときは、この方法が高速

 

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VBA処理中は自動再計算を無効にし、処理後に手動で再計算

Option Explicit

Sub DisableAutoCalculation()
    ' 自動計算を手動に変更
    Application.Calculation = xlCalculationManual
End Sub

Sub EnableAutoCalculation()
    ' 自動計算を元に戻す
    Application.Calculation = xlCalculationAutomatic
End Sub

・xlCalculationManual にすると すべての計算が手動になる。
・xlCalculationAutomatic に戻さないと、以降も手動のままになる。
・設定を変更したら忘れずに元に戻す処理を入れる。

ブック全体の数式を手動で最新にする

Option Explicit

Sub ForceRecalculate()
    Application.CalculateFull
End Sub

・ブック内のすべての数式を強制再計算
・大量のデータがあると時間がかかるので注意

Excel VBA 再計算まとめ

方法 利用シーン 注意点
シート全体を再計算 アクティブシートのみ再計算 他のシートは影響なし
特定のセルを再計算 範囲を限定して高速処理 小範囲なら効率的
再計算を手動にする VBAの処理を高速化 設定変更後は必ず戻す
全体を強制再計算 すべての数式をリフレッシュ 大規模データでは遅い

 

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