ExcelVBA 指定したブックを自動的に閉じる処理を実行する方法

以下のようなシーンで利用されます。

1.処理が完了した後に特定のブックを閉じたい。

2.操作中のブックを自動的に閉じて、ユーザーの手間を削減したい。

3.間違って保存せずに閉じるリスクを回避しつつブックを整理する。

Option Explicit

Sub CloseWorkbookBasic()
    ' アクティブなブックを保存せずに閉じる
    ActiveWorkbook.Close SaveChanges:=False
End Sub

特定のブックを閉じる

Option Explicit

Sub CloseSpecificWorkbook()
    Dim wb As Workbook
    Dim fileName As String
    fileName = "Workbook1.xlsx" ' 閉じたいブック名

    On Error Resume Next
    Set wb = Workbooks(fileName)
    If Not wb Is Nothing Then
        wb.Close SaveChanges:=True ' 保存して閉じる
        MsgBox "ブックを保存して閉じました: " & fileName, vbInformation
    Else
        MsgBox "指定されたブックは開かれていません: " & fileName, vbExclamation
    End If
    On Error GoTo 0
End Sub

保存せずにすべてのブックを閉じる

Option Explicit

Sub CloseAllWorkbooks()
    Dim wb As Workbook

    For Each wb In Workbooks
        wb.Close SaveChanges:=False
    Next wb
    MsgBox "すべてのブックを保存せずに閉じました。", vbInformation
End Sub

特定の条件でブックを閉じる

Option Explicit

Sub CloseWorkbooksWithCondition()
    Dim wb As Workbook

    For Each wb In Workbooks
        ' "Workbook"という名前を含むブックを閉じる
        If InStr(1, wb.Name, "Workbook") > 0 Then
            wb.Close SaveChanges:=True ' 保存して閉じる
        End If
    Next wb
    MsgBox "条件に合致したブックを閉じました。", vbInformation
End Sub

SaveChanges:=True で保存して閉じる、SaveChanges:=Falseで保存せずに閉じる。

ブック名やオブジェクトを明確に指定すると、意図しないブックを閉じるリスクを回避できます。対象のブックが存在しない場合や他のプロセスが影響している場合に備えて、On Error文を活用します。

「ブックを閉じる」処理を活用することで、効率的に作業環境を管理し、業務の自動化をスムーズに進めることが可能です。