Excel VBA オブジェクトの性質や振る舞いを制御する|よく使う属性一覧

 

Excel VBAには「属性」という概念があり、オブジェクトの性質や振る舞いを制御するために使われます。初心者の方でも理解しやすいように、主要な属性について、使い方や注意点など、サンプルコードをもとに具体的に解説します。

 

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Excel VBA よく使う属性一覧

「属性」とは、オブジェクト(シート、セル、ボタンなど)の特性や設定を表すものです。例えば、セルの背景色やフォントサイズなどの情報が属性に該当します。

属性 説明 使用例
Value セルの値を取得・設定する Range("A1").Value = 100
Text セルの表示文字列を取得する MsgBox Range("A1").Text
Formula 数式を設定・取得する Range("B1").Formula = "=SUM(A1:A10)"
Font 文字のフォント設定 Range("A1").Font.Bold = True
Interior セルの背景色を変更 Range("A1").Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
NumberFormat セルの表示形式を変更 Range("A1").NumberFormat = "¥#,##0"
RowHeight 行の高さを設定 Rows(1).RowHeight = 20
ColumnWidth 列の幅を設定 Columns("A").ColumnWidth = 15
Locked セルの編集可否(保護時) Range("A1").Locked = True
Visible シートやオブジェクトの表示/非表示 Sheets("Sheet2").Visible = False

 

Excel VBA 属性使い方サンプルコード

セルの値を設定する

Option Explicit

Sub セルに値を入力() ' 標準モジュール
    Range("A1").Value = "こんにちは!"
End Sub

 

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・ Value を使うと、セルに値を設定できます。

セルの背景色を変更する

Option Explicit

Sub 背景色を変更() ' 標準モジュール
    Range("A1").Interior.Color = RGB(255, 0, 0) ' 赤色
End Sub

 

・Interior.Color を使うと、セルの色を変更できます。

フォントを太字にする

Option Explicit

Sub フォントを変更() ' 標準モジュール
    Range("A1").Font.Bold = True
End Sub

 

・Font.Bold = True で太字にできます。

シートを非表示にする

Option Explicit

Sub シートを非表示() ' 標準モジュール
    Sheets("Sheet2").Visible = False
End Sub

・Visible = False で非表示にできます。
・Visible = True で再表示できます。

注意点

・属性を設定するオブジェクトを明確にする
→ Range("A1").Value のように、どのオブジェクトに対して設定するかを指定する。

・読み取り専用の属性もある
→ Text は取得専用で、変更は Value で行う。

・数値・文字列の扱いに注意
→ "100"(文字列)と 100(数値)は異なる。

 

Excel VBA 属性まとめ

・属性とはオブジェクトの性質を表すもの。

・セルの値、フォント、背景色など多くの属性がある。

・設定するオブジェクトを明確にし、適切な方法で変更する。

 

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