Excel VBA アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラー対処

 

Excel VBA のアプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラーは、コードが正しくない場合、またはExcelのオブジェクトモデルの使い方が間違っている場合に発生します。具体的な使い方や、注意点やサンプルコードを紹介します。

 

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Excel VBA アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラー発生する原因

以下のような原因があります。

1. 存在しないシートやセルを参照している。

2. 正しいデータ型やオブジェクトを使っていない。

3. 関数やメソッドの引数が正しくない。

4. シートやブックが閉じられている、または存在しない。

 

Excel VBA アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラー対処法

コードのデバッグ

エラーが発生している行を確認し、参照しているオブジェクトや変数が正しいかどうか確認します。VBAのステップ実行 (`F8`キー) や `Debug.Print`、`MsgBox` を活用し、エラーが発生する箇所を特定します。

Debug.Print ActiveSheet.Name ' 現在のシート名を表示

 

存在の確認

参照しているシートやセルが存在するか確認します。存在しない場合はエラーメッセージを出さないようにします。

 

正しいデータ型の使用

関数やメソッドの引数に正しいデータ型を使用しているか確認します。

 

オブジェクトの初期化

必要なオブジェクトが適切に初期化されているか確認します。

 

Excel VBA アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラーを防ぐポイント

・シート名やセル参照の誤り シート名やセルの参照は正確である必要があります。スペルミスや存在しないシートを参照しないように注意してください。

・オブジェクトの存在確認 使用する前にオブジェクトが存在するか確認することが重要です。

・データ型の一致 メソッドやプロパティに渡す引数のデータ型が一致しているか確認してください。

・エラーが発生した際に、適切に処理する  On Error Resume Next  や  On Error GoTo エラー処理  を活用する。

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Excel VBA アプリケーション定義またはオブジェクト定義のエラー操作のサンプルコード

Option Explicit

Sub Example()
    Dim ws As Worksheet
    Dim rng As Range
    
    ' 存在しないシートを参照しようとしてエラーが発生
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") ' シート名が正しいか確認
    
    ' 存在しないセル範囲を参照しようとしてエラーが発生
    Set rng = ws.Range("A1:B2") ' セル範囲が正しいか確認
    
    ' 正しい使用例
    If Not ws Is Nothing Then
        If Not rng Is Nothing Then
            rng.Value = "Hello"
        Else
            MsgBox "指定されたセル範囲が見つかりません。"
        End If
    Else
        MsgBox "指定されたシートが見つかりません。"
    End If
End Sub

1シート参照の確認
・Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") はシート名が正しいか確認します。

2セル範囲の確認
・Set rng = ws.Range("A1:B2") はセル範囲が正しいか確認します。

3存在確認とエラーハンドリング
・If Not ws Is Nothing Then と If Not rng Is Nothing Then を使用して、オブジェクトが存在するか確認し、存在しない場合はエラーメッセージを表示します。

エラーの原因を特定し、適切に対処することができます。この方法をヒントに定義エラーを対処してください。

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