Excel VBA キーと値のペアを格納するdictionary

 

Excel VBAの Dictionaryは、キーと値のペアを格納するデータ構造です。主な目的は、特定のキーに対応する値を高速に検索・取得することです。具体的な使い方や、注意点やサンプルコードを紹介します。

 

Excel VBA キーと値のペアを格納するdictionaryの利用

以下のようなシーンで利用されます。

・キーに基づいて関連するデータを整理し、高速な検索を可能にします。

・ループなどで生成されたデータを効率的に一時的に保存するために使用できます。

・配列やコレクションだけでは表現しづらい、複雑なデータ構造を構築するのに役立ちます。

 

ポイント

キーは一意でなければなりません。重複するキーを持つ要素を追加しようとするとエラーになります。

 

Excel VBA キーと値のペアを格納するdictionaryのサンプルコード
Option Explicit

Sub DictionaryExample()
    ' Dictionaryの作成
    Dim myDict As Object
    Set myDict = CreateObject("Scripting.Dictionary")

    ' 要素の追加
    myDict.Add "Apple", 10
    myDict.Add "Banana", 5
    myDict.Add "Orange", 8

    ' 要素の取得と表示
    MsgBox "Number of Apples: " & myDict("Apple")

    ' キーの存在確認
    If myDict.Exists("Banana") Then
        MsgBox "Bananas exist!"
    End If

    ' 全要素の取得と表示
    Dim key As Variant
    Dim value As Variant

    For Each key In myDict.Keys
        value = myDict(key)
        MsgBox "Fruit: " & key & ", Quantity: " & value
    Next key
End Sub

サンプルコードは、果物の名前をキーとして数量を関連付けています。 Dictionaryを使用すると、特定の果物の数量を素早く取得できます。

 

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