ExcelVBA セルやシート、ブックを誤操作から保護するロックの使い方

以下のシーンで利用します。

1.データ入力フォームで、特定のセルだけ入力を許可する。

2.計算シートの数式が変更されないように保護する。

3.特定の操作を実行後にロック解除し、完了後に再ロックする。

Excel VBA セルやシート、ブックの保護の使い方と注意点

1.セルのロック ( Locked = True ) は、シートが保護されている場合にのみ有効

2.シートを保護 ( Protect ) することで、ロックされたセルが編集不可になる

3. Protect のパスワードを設定しないと、解除 ( Unprotect ) が誰でも可能

標準モジュール（セルのロック・ロック解除）A1:A10 だけ編集不可になり、他のセルは編集可能に

Option Explicit

Sub LockCells()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1") ' シートを指定

    ' まず全セルのロックを解除
    ws.Cells.Locked = False
    
    ' A1:A10 のみロック
    ws.Range("A1:A10").Locked = True

    ' シートを保護（パスワードなし）
    ws.Protect
End Sub

シートの保護を解除し、すべてのセルが編集可能に

Option Explicit

Sub UnlockSheet()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' シートの保護を解除
    ws.Unprotect
End Sub

パスワード付きの保護
パスワードで保護・解除できるので、勝手に編集できない

Option Explicit

Sub ProtectWithPassword()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' シートをパスワード付きで保護
    ws.Protect Password:="1234"
End Sub
   
   vba
Option Explicit

Sub UnprotectWithPassword()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' シートの保護を解除（パスワードが必要）
    ws.Unprotect Password:="1234"
End Sub

ブック全体の保護
ブック全体を保護して、シート追加・削除を防ぐ

Option Explicit

Sub ProtectWorkbook()
    ThisWorkbook.Protect Password:="1234"
End Sub
   
   vba
Option Explicit

Sub UnprotectWorkbook()
    ThisWorkbook.Unprotect Password:="1234"
End Sub

誤入力を防ぎつつ、必要な部分だけ編集可能にするのがポイント