
Excelで、同じ作業を何度も繰り返していませんか?
- 同じ形式のデータを毎日整える
- 同じ手順でファイルを作る
- 同じ操作(コピペ)を何度も繰り返す
これらの操作1つ1つは小さな作業でも、積み重なると大きな時間になります。
これらの操作、実はマクロ記録で一瞬で終わるようになります。
マクロ記録とは、操作をそのまま記録して、自動で再現する機能です。
一度記録すれば、
- 2時間かかっていた作業が数秒
- ミスが減る
- 作業のストレスも減る
簡単な仕事でも手間がかかると、ストレスになりますが、Excel操作をマクロ記録にすれば、手際よく仕事が進むので、時間と心の余裕が生まれます。
本記事では、
- マクロ記録のやり方
- 実務で使える具体例
- そのまま使える操作手順
を、初心者向けに分かりやすく解説します。
この内容は、過去1年間、30万人が閲覧した記事をもとに、「マクロ記録」が理解できる記事を再構成しました。

ブックマークして少しずつ読み進め、マクロ記録を実感してください。
Excelの繰り返し作業は、マクロ記録で一瞬に変わる
もしあなたが今、
- 毎日同じデータを整えている
- 毎回同じフォーマットを作っている
- 同じ操作を繰り返している
これらの仕事があれば、「自動化できる可能性が高い」です。
例えば、
- 列幅を整える
- ヘッダーを太字にする
- 罫線をつける
こういった作業も、 一度記録すれば、次からはワンクリック
毎回やる作業⇒1回だけやる作業に変わります。
この差が積み重なると、
- 残業が減る
- ミスが減る
- 精神的な余裕が生まれる
これらの変化につながります。
マクロ記録とは?初心者でもできる自動化の仕組み
自分の操作をそのまま記録し、あとで再実行できる機能です。
例えば、
- フォントを変更する
- 列幅を整える
- 罫線をつける
この一連の操作を記録すると、次からはボタン1つで同じ処理が再現されます。
マクロ記録でできること
- データの書式整形
- シートの整理
- ファイル作成の自動化
- 繰り返し操作の省略
初心者でも使えるのか
マクロ記録は操作を記録するだけ。つまり、Excel操作ができる人なら、だれでもできます。
マクロ記録のやり方
実務でよくあるデータの書式統一(整形)を題材に進めます。
マクロ記録する準備
Excelをクリックして使える状態にして、ひとつずつ操作してください。
下記画像のように、左側にこの初心者講座、右側にExcel表示する。画面を2つに分けると、毎回切替することなく操作できます。

Windowsキーと←→の矢印キーを使います。
※Windowsキー(キーボード機種により変わりますが、キーボード左下のCTRLかFnキーの右、もしくは、ALTキーの右あたりにあります)
現在表示されているのが、Excel、その裏に初心者講座がある場合
Excel画面でWindowsキーを押しながら→を押すと、画面右側に半分表示します。
その後、初心者講座を選ぶと画面左側に半分表示します。
これで、左側の初心者講座内容をスクロールしながら、右側のExcelを操作することができます。
開発タブの設定確認

開発タブがあれば、次の「マクロコードを書く場所について」へ進んでください。
開発タブの設定①

開発タブの設定②

開発タブの設定③

開発チェックできた場合は、マクロコードを書く場所へ
右側に開発がなかった場合、コマンド選択の基本的なコマンドクリック、プルダウンメニューが表示されます。
このプルダウンメニューからメインタブをクリックします。

メインタブの下に表示されているリストから開発をクリック、追加ボタンクリックで、右側に開発が表示されます。
あとは、右側に表示された開発をチェックしてOKボタンクリックです。

下記のように開発タブが表示されます。

これで、マクロ記録が使える状態になりました。
操作の流れを整理する
自動化する操作内容(操作順番)を、事前に整理します
今回マクロ記録する操作
- ヘッダーを太字にする
- 列幅を整える
- 罫線をつける
マクロは「操作をそのまま記録する」ため、迷いながら操作すると、 無駄な動きも全部記録されます。事前に何をマクロ記録するか決めて、操作手順を整理します。
Excelを開きます
下記のようにB2に〇〇〇〇年〇〇月 得意先売上実績表を入力した状態からスタートします。

マクロ記録を開始する
開発タブ クリック⇒ マクロの記録クリック

マクロ記録

マクロ名入力
マクロ記録する操作に名前を付けます。
マクロ記録後、この名前でマクロ記録を呼び出して、実行します。何をしているか、わかりやすい名前にしましょう。
※AAA,BBB,123など、とりあえずで付けた名前は、あとから何のために作成したのかわからなくなります。

ここから、操作内容がマクロとして記録します。
操作記録から記録終了
普段通り操作するだけでOKです。(操作した内容が記録されるので、同じ操作をすれば、その内容すべてが記録されます)
以下の操作を行い、記録終了をクリックします。
- タイトルを選択 → 太字
- 列幅を調整
- 囲み線

マクロ名入力、OKクリックのあと~記録終了クリックまでの操作が、マクロとして記録されました。
マクロ記録を実行する
マクロ記録を実行する準備
sheet1は、マクロ記録のために操作した結果になっているので、sheet2のB2に〇〇〇〇年〇〇月 得意先売上実績表を入力した状態からスタートします。
記録したマクロの実行は、開発タブクリック⇒マクロ⇒実行になります。

マクロ記録を実行
マクロ指定画面が表示されます。ここでさきほど作成したマクロをクリック、実行ボタンクリックで、記録したマクロが実行されます。

マクロ記録の実行結果
下記内容になっていれば、マクロ記録が正しくできている状態です。(sheet1とsheet2は同じ内容になります)

マクロ記録したExcelを保存する
Excel保存のファイル形式は、.xlsxになります。
マクロ記録した場合は、保存する際のマクロを指定してファイル形式を.xlsmにします。
Excelのまま保存した場合、マクロ記録した内容は消えます。
マクロ記録内容を保存する場合は、必ずファイル種類は、Excelマクロ有効ブックにしてください。

マクロ記録で失敗しないポイント
マクロ記録は無駄な動きも記録するので、一度流れを決めてから記録する。
「毎回同じ操作」に絞ってマクロ記録する
実務で使えるマクロ記録
ここから、実務で使えるマクロ記録(特定のシートを新しいブックにコピーして保存)を題材に下記内容をわかりやすく解説します。
- 特定のシートを新しいブックにコピーして保存のマクロ記録手順
- マクロ記録だけで対応できない箇所の対応、最初の一歩
- マクロコードをちょこっと修正で対応するコード
- マクロ実行のセキュリティ
- 知らなければ、大きな問題になるので、これは必須です。
- マクロ記録を安全に使うチェックリスト(マクロ実行注意点もあり)
- この内容をもとにすれば、マクロ記録から実行まで問題なく進められます。
特定シートを新しいブックにコピーして保存するマクロ記録
マクロ記録を開始する
開発タブ クリック⇒ マクロの記録クリック

マクロ記録

マクロ名入力
マクロ記録する操作に名前を付けます。

ここから、操作内容がマクロとして記録します。
操作記録から記録終了
普段通り操作するだけでOKです。(操作した内容が記録されるので、同じ操作をすれば、その内容すべてが記録されます)
以下の操作を行い、記録終了をクリックします。
- コピーしたいシートを右クリック
- 「移動またはコピー」
- 「新しいブック」を選択
- コピー作成にチェック
- OK
コピーしたいシートを右クリック

移動またはコピーをクリック

新しいブックを選択、コピーを作成する
移動先ブック名のプルダウンクリック

新しいブックをクリック

コピーを作成するをチェック⇒OKボタンクリック

新しいブックが開くので、名前を付けて保存



フォルダ指定、ファイル名入力⇒保存

名前を付けて保存したExcelを閉じて、マクロ記録終了
新しく名前を付けて保存したExcelを×で閉じます

マクロ記録を記録終了クリックで終了させます。

これで、特定のシートを新しいブックにコピーして保存は、マクロとして記録されました。
マクロ記録を実行する
マクロ記録を実行する準備
記録したマクロの実行は、開発タブクリック⇒マクロ⇒実行になります。

マクロ記録を実行
マクロ指定画面が表示されます。ここでさきほど作成したマクロをクリック、実行ボタンクリックで、記録したマクロが実行されます。

すでに、マクロ記録で作成しているので、下記のメッセージを表示されます。

マクロ記録したExcelのファイル種類をExcelマクロ有効ブックにして保存します。
マクロ記録だけで対応できない箇所の対応、最初の一歩
「特定のシートを新しいブックにコピーして保存」マクロ記録を作成しましたが、このマクロには、以下の注意点があります。
- ファイル名が固定になる
- 毎回同じ名前で保存される
- 保存先が固定
- 環境が変わると使えなくなる
- 事前準備によっては上書きされる可能性がある
- 同じ名前だと上書き
実務でよくやる改善
もし実務で使うなら、ファイル名を動的に変更すること
- シートをコピー
- 新しいブックになる
- 保存する
この保存でファイル名を動的に変更すれば、上書きされることはありません。
マクロコードを修正して改善する
開発タブ⇒VisualBasicクリック

修正するマクロコードの場所

上記のマクロ―コードを見やすい形式にしたのが下記になります。
- Option Explicit
- Sub シートを新しいブックにコピー()
- '
- ' シートを新しいブックにコピー Macro
- '
- '
- Sheets("Sheet1").Select
- Sheets("Sheet1").Copy
- ActiveWorkbook.SaveAs Filename:= _
- "C:\Users\User\Desktop\〇〇〇〇年〇〇月得意先売上実績表\test.xlsx", FileFormat:= _
- xlOpenXMLWorkbook, CreateBackup:=False
- ActiveWindow.Close
- End Sub
11行目の\test.xlsx"を上書きされない形式に変更します。
修正後のマクロコード
下記は上書きされないコードを考慮した結果になります。
- 元のコード
\test.xlsx"
- 修正後のコード
\test_" & Format(Now, "yyyymmdd") & ".xlsx"
Excel名に日付を付けて保存するコードに修正します。
- Option Explicit
- Sub シートを新しいブックにコピー()
- '
- ' シートを新しいブックにコピー Macro
- '
- '
- Sheets("Sheet1").Select
- Sheets("Sheet1").Copy
- ActiveWorkbook.SaveAs Filename:= _
- "C:\Users\User\Desktop\〇〇〇〇年〇〇月得意先売上実績表\test_" & Format(Now, "yyyymmdd") & ".xlsx", FileFormat:= _
- xlOpenXMLWorkbook, CreateBackup:=False
- ActiveWindow.Close
- End Sub
下記コード(01.は含みません)をドラッグアンドドロップでコピーして、11行目に貼り付けて保存してください。
- "C:\Users\User\Desktop\〇〇〇〇年〇〇月得意先売上実績表\test_" & Format(Now, "yyyymmdd") & ".xlsx",
修正後、マクロ実行してExcelファイル名に日付が入っているかみてください。
このように、マクロ記録だけで対応できないところは、マクロコードの修正で自動化がもっと進めることができます。
マクロ実行のセキュリティ
マクロを閉じた後に、表示される「コンテンツの有効化」はセキュリティに関係するので、詳しく解説します。
セキュリティと聞くと、怖い印象がありますが、安心ください。
難しい内容でも怖い内容でもありません。
知らなければ、大きな問題になるので、これは必須で、きっちりと理解してください。
マクロの有効化

マクロが無効にされましたが表示される理由
パソコンを守るための“安全装置”によって、いったん立ち止まり表示されています。
マクロ(VBA)は、Excelを自動で動かせます。
便利ですが、悪いプログラムも同じことができてしまう。
つまり、
- データを書き換える
- ファイルを削除する
- 別のファイルを開く
悪意のあるプログラムでも、こういったことはできます。
例えば、知らない人からもらったExcelを開いたとき、中にマクロが入っていて、開いた瞬間に自動実行される。
すると、勝手にデータが盗まれたり、データが消される処理が実行される可能性もあります。
- 自分で作ったマクロ、または信頼できるものだけ有効化にする
- 下記はコンテンツの有効化をしてはいけない
- よくわからないマクロ
- メールで受けたマクロ
- ネットから入手したマクロ
- 誰が作ったかわからないマクロ
マクロのセキュリティレベル
マクロをどれくらい慎重に動かすかを決めるのが安全設定「セキュリティレベル」です。
ひとつ前の(マクロが無効にされましたが表示される理由)章で解説した、パソコンを守るための“安全装置”の設定になります。
たとえば、家の玄関を思い浮かべてください。
- 鍵をかけない
- ⇒ 誰でも入れてしまう
- インターフォンで確認してから開ける・・・これが、コンテンツの有効化が表示される設定になります。
- ⇒ 安全
- 知っている人だけ入れる
- ⇒ さらに安全
Excelのマクロも同じです。
- 何でもそのまま動かす
- ⇒ 危険
- 確認してから動かす・・・これが、コンテンツの有効化が表示される設定になります。
- ⇒ 安全
- 信頼できるものだけ動かす
- ⇒ より安全
この「確認の厳しさ」が、セキュリティレベルの考え方です。
何度も言いますが、マクロは便利ですが、自動で動くプログラムなので、むやみに全部動かしてはいけない。
セキュリティレベルの設定(トラストセンターの設定)①

セキュリティレベルの設定(トラストセンターの設定)②

セキュリティレベルの設定(トラストセンターの設定)③

セキュリティレベルの設定(トラストセンターの設定)④

以下のいずれかのオプションを選びます。※通常は警告して、VBAマクロを無効にします。
- 警告せずにVBAマクロを無効にする(すべてのマクロが無効になります)
- 警告して、VBAマクロを無効にします(コンテンツの有効化ボタンが表示され、操作者が有効にするか判断します)
- 電子署名されたマクロを除き、VBAマクロを無効にします(信頼できる発行元による電子署名が付与されていない限り、全てのVBAマクロを自動でブロックするセキュリティ設定)
- VBAマクロを有効にする(すべてのマクロを有効にするのは危険。推奨しません)
「VBA プロジェクト オブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」のチェックは、通常はオフで、外部ツールや自動化ツールでマクロを作成・編集する際にオンにします。いまは必要ありません。
電子署名は、公開鍵の証明書が入ってるPCで動作許可する仕組みになります。あまり使っている会社は見かけません。私の経験ですが、実務では「このフォルダにあるファイルだけは信頼する」といった運用が多いです。
マクロ記録を安全に使うチェックリスト
初心者向けに、マクロ実行注意点含め、マクロ記録を安全に使うチェックリストを解説します。この内容をもとにマクロ記録から実行まですれば、問題なく進めることができます。
作る前
- 何を自動化するか決める
-
操作の流れを紙に書くか、頭で整理する
-
関係する元データをコピーして壊れたときでも戻せる状態にする
- 例:「売上データ.xlsx」⇒「売上データ_202601011231.xlsx」マクロ実行で更新するファイルを別フォルダにコピーする
マクロ記録で作った処理を実行すると、元に戻せないと思った方がいい。
Excel操作なら、 Ctrl + Z(元に戻す)で戻せますが、マクロの場合は 一度実行すると戻せない。
これを知らずに使うと、「データが消えた…」「元に戻せない…」というトラブルにつながります。
マクロ記録
- クリックミスも全部記録される
- 同じ操作だけを意識して「毎回やる作業」に絞る
作った後
- マクロの名前を分かりやすくする
- Macro1など、あとから何を目的にしたマクロかわからない名前は、NGです。
- 必ずテストする
- マクロ記録だからテストしないは、NGです
- 実行結果が想定通りになっているかチェックする
- マクロ記録だからテストしないは、NGです
マクロ実行するとき
- 元データのバックアップをとる
- 処理内容を理解している
- 分からないものは実行しない
- データが多い場合は、少量データで試して全体実行する
共有や引継ぎのため
- 何をするマクロか資料に整理する
- どのブック、どのシートを使って、何が変わるか、わかるようにする
- 上書き注意、削除あり など注意点を添える
さらに一歩(余裕があれば)
- 保存用ファイルと作業用ファイルを分ける
- 1マクロ=1作業にする
- 修正しやすくする
ここまでお疲れさまでした
これであなたは、マクロ記録で手際よくExcel操作ができるようになりました。
記事内容について、
「ここが分かりやすかった」「ここが少し迷った」などありましたら、
ぜひ感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
閲覧いただいた方の声をもとに、
より実務で使いやすい内容へ改善を重ねています。
また、今後、更新情報やマクロに関しての有益な情報は、
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「マクロ記録だけで対応できない箇所の対応」で、少しだけコード修正に触れましたが、マクロコードについて、もう少し詳しく理解したい人は、下記の「実務の流れから理解する初心者講座」がオススメです。

