ExcelVBA プロパティでオブジェクトの属性(性質や状態)を参照や変更する

 

ExcelVBA 「プロパティ」は、オブジェクトの属性(性質や状態)を参照したり変更したりするために使用します。Excelのセル、シート、ブック、グラフなどのオブジェクトに対して、その見た目や動作をカスタマイズする際に利用します。使い方や注意点など、サンプルコードをもとに具体的に解説します。

 

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Excel VBA プロパティでオブジェクトの属性(性質や状態)を参照や変更するシーン

以下のようなシーンで利用で表示します。

1.セルの背景色やフォントの設定を変更する。

2.シートの名前を取得または変更する。

3.ワークブックの保存状態を確認する。

4.グラフのタイトルや軸ラベルを設定する。

使い方

プロパティには読み取り専用と読み書き可能の2種類があります。

1.プロパティを参照する(値を取得)
オブジェクト.プロパティの形式で値を取得します。
Dim sheetName As String
sheetName = Worksheets(1).Name ' シート名を取得

2.プロパティを設定する(値を変更)
オブジェクト.プロパティ = 値 の形式で値を設定します。
Worksheets(1).Name = "新しいシート名" ' シート名を変更

ポイント

1.読み取り専用プロパティ
変更が許されないプロパティもあります(例: Row や Column はセルの行・列番号を示しますが変更はできません)。

2.適切なオブジェクトの指定
プロパティを設定する際、正しいオブジェクトを参照しているか確認が必要です。間違った参照があると、エラーが発生します。

3.値の型に注意
プロパティに設定する値は、プロパティが求めるデータ型と一致させる必要があります(例: 色を設定する場合はRGBや色コード)

 

Excel VBA  プロパティでオブジェクトの属性(性質や状態)を参照や変更のサンプルコード

基本的な文法やVBAの実践的な応用までを網羅的に学習できる方法は、ExcelVBAエキスパート資格の取得を目指すこと。学習を通して、より効率的に、着実に基礎を身につけることが可能です。資格取得すれば、スキルの証明にもなり、職場での評価アップにも繋がるため、勉強を進めるモチベーションにもなります。
本サイト参考:マクロ知識がないから「何から学べば良いのかわからない」という人におすすめの記事

セルのフォントや色を設定する

Option Explicit ' モジュール全体の設定

Sub ChangeCellProperties()
    ' A1セルの背景色を黄色に設定
    Range("A1").Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
    
    ' A1セルのフォントを太字に設定
    Range("A1").Font.Bold = True
    
    ' A1セルの値を取得してメッセージボックスに表示
    MsgBox Range("A1").Value
End Sub

よく使うプロパティ

オブジェクト プロパティ 説明
Range Value セルの値を取得または設定する
Font.Bold フォントを太字にするかどうか
Interior.Color セルの背景色を設定する
Worksheet Name シート名を取得または設定する
Visible シートの表示/非表示を設定する
Workbook Saved ワークブックが保存済みか確認する

「プロパティ」は、Excelオブジェクトを操作する際の基本要素であり、柔軟にカスタマイズを行う鍵となります。まずはよく使うプロパティを理解し、少しずつ慣れていくと効率的なマクロ作成が可能になります。

 

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