Excel VBA ExcelデータをXML形式のファイルに保存

 

Excel VBA XML出力は、ExcelのデータをXML形式のファイルに保存するために使用します。これにより、データの互換性や可搬性が向上し、他のアプリケーションやシステムとデータをやり取りしやすくなります。具体的な使い方や、注意点やサンプルコードを紹介します。

 

Excel VBA XMLを利用

以下のようなシーンで利用されます。

・他のシステムやアプリケーションとのデータ交換が必要

・データのバックアップやアーカイブをXML形式で行う。

・Webアプリケーションやサービスにデータを提供する。

 

使い方

VBAでExcelのデータを適切なXML形式に変換し、ファイルとして保存します。

 

ポイント

・XMLの構造を正しく設計する必要があります。適切なタグや属性を使用してデータを表現することが重要です。

・ Excelのデータ構造とXMLのデータ構造が一致するようにマッピングする必要があります。

・ データが大規模な場合、処理が重くなることがありますので、効率的なコードを書くことが求められます。

 

Excel VBA XMLのサンプルコード
ExcelのシートデータをXML形式で出力する方法
Option Explicit

Sub ExportToXML()
    Dim ws As Worksheet
    Dim xmlDoc As Object
    Dim xmlRoot As Object
    Dim xmlRecord As Object
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    
    ' シートを設定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    
    ' XMLドキュメントを作成
    Set xmlDoc = CreateObject("MSXML2.DOMDocument")
    Set xmlRoot = xmlDoc.createElement("Records")
    xmlDoc.appendChild xmlRoot
    
    ' シートのデータをXMLに変換
    For i = 2 To lastRow
        Set xmlRecord = xmlDoc.createElement("Record")
        xmlRecord.setAttribute "ID", ws.Cells(i, 1).Value
        xmlRecord.setAttribute "Name", ws.Cells(i, 2).Value
        xmlRecord.setAttribute "Age", ws.Cells(i, 3).Value
        xmlRoot.appendChild xmlRecord
    Next i
    
    ' XMLファイルとして保存
    xmlDoc.Save ThisWorkbook.Path & "C:\Users\User\Desktop\DataCsv\output.xml"
    
    ' メッセージを表示
    MsgBox "XMLファイルが作成されました。"
End Sub

1.変数の宣言
・ws: Worksheet 型の変数。作業シートを保持します。
・xmlDoc: XMLドキュメントオブジェクト
・xmlRoot: XMLドキュメントのルート要素
・xmlRecord: XMLドキュメントの各レコード要素
・lastRow: データの最終行を保持します。
・i: ループカウンター

2.シートの設定
・Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1"): "Sheet1" を操作シートとして設定します。
・lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row: シートのデータの最終行を取得します。

3.XMLドキュメントの作成
・Set xmlDoc = CreateObject("MSXML2.DOMDocument"): XMLドキュメントオブジェクトを作成します。
・Set xmlRoot = xmlDoc.createElement("Records"): ルート要素 "Records" を作成します。
・xmlDoc.appendChild xmlRoot: ルート要素をXMLドキュメントに追加します。

4.シートのデータをXMLに変換
・ループを使用して各行のデータをXMLレコードに変換し、XMLドキュメントに追加します。

5.XMLファイルとして保存
・xmlDoc.Save ThisWorkbook.Path & "\output.xml": XMLドキュメントをファイルとして保存します。

6.メッセージの表示
・MsgBox "XMLファイルが作成されました。": 処理完了のメッセージを表示します。

サンプルコードでは、Excelのデータを簡単にXML形式で出力することが理解できます。

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