初心者でも無理なくExcelVBAを習得するカリキュラム。完全初心者でも、段階を踏んでExcel VBAスキルが身につく無料カリキュラムです!

 

実務ですぐ使えるマクロサンプルも豊富に収録しており、業務効率化に直結するExcel VBAのスキルを無理なく身に付けられます。

 

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しかし、Excel VBAやマクロの知識がない方からは、「何から学べば良いのかわからない」という声も多く寄せられています。

 

そこで、今までの実績と皆様からのご意見をもとに、初心者でも無理なくExcel VBAを習得できるように、16000文字以上の充実したカリキュラムを作成しました。

 

このカリキュラムでは、Excelの基礎からマクロの基本、Excel VBAの命令、デバッグ、実務での応用、さらには実際のプロジェクトまで、段階的に学べる体系的な内容を無料で提供しています。

 

よく聞かれます。なぜ、無料カリキュラムなのか?

 

理由は2つあります。

 

一つは、ExcelVBAのスキルを高めて業務効率を上げて、仕事そして生活の質を上げていただきたいからです。

 

そして、事務職の方が仕事をしながら、スキルアップのため高額なスクールに通うことなく、自宅で自分のペースで、空いた時間を有効活用できるコンテンツを使うほうが、いいと考えたからです。

 

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理由は、ExcelVBAエキスパート資格の取得を目指すことで、このステップで学ぶ内容を体系的に深めることができます。

 

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資格取得すれば、スキルの証明にもなり、職場での評価アップにも繋がるため、勉強を進めるモチベーションにもなります。

 

当サイトの問題集を利用して、多くの受講者がExcel VBA資格試験に合格し、実務で役立つスキルを身につけています。

 

これまでに、Excel VBAエキスパート資格試験問題集は累計11195回利用されており、多くの方が着実にスキルアップしています。(2024年9月末時点)

 

詳細は、本無料カリキュラムコンテンツの「Excel VBAベーシック問題集」、「ExcelVBAスタンダード問題集」から紹介しています。

 

もちろん、この無料カリキュラムを利用したからといって、「Excel VBAエキスパート資格試験問題集」を購入する義務は一切ありません。※スキルによっては必要ない方もいます。

 

カリキュラムおすすめの人

・Excel初心者や関数を使ったことがない方

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※カリキュラムは全体で16000文字以上(リンク記事を含めるとかなり多くの情報)になります。ひとつずつのステップを学習しながら進めてください(あとからチェックするためにも、ブックマークをおすすめします)

※2024/10/13時点、コンテンツを見直し16000文字以上

 

ステップ1 Excelの基本操作の確認

ExcelVBAを学ぶ前に、Excelの基本操作や関数について十分に理解していることが重要です。以下のことを確認しましょう。

Excelについて知らない人は、このステップから進めてください。

 

 

Excelセルの入力

Excelで「セル入力」は、データをセルに直接入力する基本的な操作です。数値、文字、日付、数式など、さまざまな情報を入力できます。これにより、データの管理や分析を行います。

 

次にジャンプする。1.2 Excelデータの並べ替え

 

利用シーン

1.データ入力
売上データ、顧客情報、日付などをシートに入力する。

2.計算の基礎データ
計算や分析のための値を入力して、数式を使って処理する。

3.表やグラフ作成
入力データを基に、表やグラフを作成する。

 

使い方

1.セルに入力
・任意のセルをクリックし、キーボードで数値やテキストを入力します。
・入力が終わったら「Enter」キーを押して確定します。

2.セルの編集
・セルをダブルクリックして編集モードに入るか、セルを選んだ状態で「F2」キーを押して編集します。

3.数式の入力
・「=」で始まる数式を入力すると、Excelが自動で計算します。例えば、`=A1+A2`と入力すると、A1とA2の合計が表示されます。

 

注意点

1.データの型に注意: 数値を入力する場合、数字の間にスペースや記号を入れないようにします。間違うとExcelは数値ではなくテキストとして認識します。

2.日付のフォーマット: 日付を入力する際、Excelの設定によって異なる形式で表示される場合があるため、日付のフォーマットに注意してください。

3.セルの幅: 長いテキストや大きな数値を入力すると、セルの幅に収まりきらないことがあります。この場合、セル幅を調整するか、テキストの折り返しを設定する必要があります。

 

1.基本的なデータ入力
セルA1に「2023年売上」、セルB1に「5000円」と入力します。

2.計算式の入力
セルC1に、=A1+A2と入力して、セルA1とA2の数値の合計を計算します。

3.日付の入力
セルA2に「2023/09/01」と入力すると、Excelが自動で日付形式として認識します。

 

セル入力は、Excelで最も基本的な操作です。データの入力とその後の分析や計算を簡単に行うための基礎となります。

 

ExcelBookファイルのセルとシートを保護

Excelファイルのセルやシートを保護することで、誤ってデータが変更されたり、重要な情報が削除されるのを防ぐことができます。特に、他の人とファイルを共有する際に、特定の部分だけ編集を許可し、それ以外の部分はロックするために役立ちます。

 

利用シーン

1.データの改ざんを防ぎたい

2.共同作業で、他の人に編集を許可する範囲を制限したい

3.フォーマットや計算式が誤って変更されないようにしたい

 

セルを保護する手順

1. 保護したいセルを選択し、右クリックして「セルの書式設定」を選択

2. 「保護」タブを開き、「ロック」のチェックボックスがオンになっていることを確認

3. 次に、リボンの「校閲」タブから「シートの保護」をクリック

4. パスワードを設定(任意)し、編集できる項目(例:セルの選択など)を選び、「OK」をクリック。

保護した状態では、ロックされていないセルのみ編集可能になります。

 

注意点

1.ロック状態はすぐに有効にならない
セルに「ロック」を設定しても、「シートの保護」をしない限り、そのセルは編集可能です。

2.パスワードは忘れないように
パスワードを設定した場合、それを忘れるとシートやセルの保護を解除できません。

3.部分的に保護を解除することも可能
特定のセルだけ保護を外すには、「ロック」のチェックを外してからシートを保護する手順を取ります。

 

例えば、顧客データリストで名前や住所の部分は他の人が編集できるようにしつつ、計算式が入った合計列は保護したい場合、計算式があるセルだけを「ロック」して、シート全体を保護することができます。

 

Excel コメントの入力

Excelのセルにコメントを追加して、セルの内容について説明や補足、メモを他の人や自分のために残すことができます。特に他の人と共有するファイルでは、コメントを使って、データの背景や注意点を伝えるのに役立ちます。

 

利用シーン

1.データの説明や指示を付け加えたい。

2.他のユーザーに対する注意やメモを残したい。

3.複雑な計算式や特殊な処理の理由を記録しておきたい。

 

操作方法

1. コメントを追加したいセルを選択します。

2. 「挿入」タブの「コメント」または「新しいコメント」を選択します。(または、右クリックで「コメントの挿入」を選択)

3. コメントボックスが表示されるので、そこに説明やメモを入力します。

4. コメント入力後、セルに小さな赤い三角マークが表示されます。これがコメントのある印です。

5. コメントを表示するには、そのセルにマウスを合わせるだけです。

 

注意点

1.コメントの見落とし
コメントが小さな三角マークで表示されるため、コメントが多い場合や他のユーザーがコメントを見落とす可能性があります。必要に応じて、コメント一覧を確認しましょう。

2.コメントとメモの違い
Excelには「コメント」と「メモ」の機能がありますが、最新のバージョンでは「コメント」はディスカッション機能に近いもので、「メモ」は従来のコメント機能に近いです。目的に応じて使い分けましょう。

3.印刷時の注意
デフォルトではコメントは印刷されません。印刷する場合は、「ページレイアウト」タブの「シートオプション」からコメントの印刷設定を変更できます。

 

例えば、予算のセルに「この値は前年のデータに基づく」というコメントを入れておくことで、他のメンバーに背景を伝えることができます。

 

Excel コメントの印刷

Excelでセルに追加したコメントを印刷することで、紙ベースの資料に補足情報や注意点を明示できます。印刷された資料を他の人に配布する場合、Excelファイルに書き込まれたコメントを見落とさずに確認できるようにするために有用です。

 

利用シーン

1.報告書や資料にメモや指示を含めたい。

2.他の人と共有するためにコメントを含めて印刷したい。

3.複雑なデータの背景や説明を紙に残したい。

 

操作方法

1. 印刷したいコメントを含むシートを開く。

2. 「ページレイアウト」タブをクリックします。

3. ページ設定グループの右下にある小さな矢印(ダイアログボックスランチャー)をクリックして、ページ設定ウィンドウを開きます。

4. ページ設定ウィンドウの「シート」タブを選択します。

5. 「コメント」の項目を見つけ、「画面表示位置と同じ」または「シートの最後」のどちらかを選択します。

・画面表示位置と同じ
シート上でコメントが表示されている位置に、そのまま印刷されます。

・シートの最後
コメントはシートの最後に一覧としてまとめて印刷されます。

6. 「OK」をクリックし、通常通りに印刷を実行します。

 

注意点

1.配置の確認
コメントを「画面表示位置と同じ」で印刷すると、シートの見た目通りに印刷されるため、レイアウトが崩れる可能性があります。適切に配置されているかプレビューで確認しましょう。

2.印刷プレビューを確認
印刷前にプレビューを確認することで、コメントが正しい位置に表示されているか、もしくはシートの最後にまとめられているかをチェックできます。

3.コメントの多さに注意
コメントが多すぎると、印刷時に見づらくなったり、ページ数が増えることがあります。その場合は、コメントをシートの最後にまとめる設定がおすすめです。

 

例えば、製品リストを印刷するとき、特定の商品に対して「在庫が少ないため、追加発注が必要」というコメントを印刷しておくことで、受け取る人が紙の資料上でも重要な指示を見逃さないようにできます。

 

Excel Bookファイルから個人情報の削除

Excelファイルを他の人と共有する際に、個人情報や機密情報を削除することで、プライバシー保護やセキュリティを強化します。ファイル内には、作成者の名前や保存履歴など、気づかないうちに含まれている情報があるため、それらを削除する必要があります。

 

利用シーン

1.社外に資料を送る前に、作成者や修正履歴、コメントなどの個人情報を削除したい。

2.顧客データや機密情報を含むファイルを共有する際、不要な情報を事前に削除して情報漏洩を防ぎたい。

3.個人情報保護法やセキュリティポリシーに基づいて、ファイルを安全に扱いたい。

 

操作方法

1. Excelファイルを開く

2. 「ファイル」タブをクリックし、左メニューから「情報」を選択

3. 「ブックの検査」という項目を探し、「問題のチェック」ボタンをクリック

4. ドロップダウンメニューから「ドキュメント検査」を選択

5. ドキュメント検査ウィンドウが開いたら、削除したい項目(コメントや修正履歴、作成者情報など)を選択して「検査」をクリック

6. 検査結果が表示されたら、「すべて削除」ボタンを押して個人情報を削除

7. ファイルを保存して終了

 

注意点

1.完全な削除を確認
ドキュメント検査で検出された個人情報をすべて削除した後でも、万が一のため、最終的にファイルを確認することが重要です。

2.バックアップを作成
元のファイルを上書きする前に、削除前のファイルをバックアップしておくと、誤って重要な情報を消してしまった場合でも元に戻せます。

3.非表示のデータもチェック
非表示のシートやセルにも個人情報が含まれることがあるため、これらも含めて検査するのがベストです。

 

たとえば、社内で使う人事ファイルを顧客に共有する際、従業員の名前や編集履歴などの個人情報を削除することで、意図せずプライバシー情報が漏れるリスクを回避できます。

 

Excel Bookのパスワード保護

Excelファイルをパスワードで保護することで、無断でファイルを開いたり、編集されたりするリスクを防ぎ、機密情報や個人情報を安全に守ります。

 

利用シーン

1.機密性の高い資料や個人情報を含むファイルを共有する際

2.社内のプロジェクトファイルや予算管理シートなど、特定の人だけがアクセスできるように制限したい。

3.重要な報告書やデータの無断編集や誤操作を防ぐために、読み取り専用にしたい。

 

操作方法

1. Excelファイルを開く

2. 「ファイル」タブをクリックし、左メニューから「情報」を選択

3. 「ブックの保護」という項目を探し、クリックするといくつかの保護オプションが表示される。

4. 「パスワードを使用して暗号化」を選択

5. パスワード入力ウィンドウが表示されるので、ファイルを開くためのパスワードを入力し、「OK」をクリック

6. 確認のため、もう一度パスワードを入力し、「OK」をクリック

7. ファイルを保存してパスワード保護が適用されます。

 

注意点

1.パスワードを忘れない
パスワードを忘れるとファイルを開くことができなくなるため、忘れないように記録しておくか、覚えやすいパスワードを使うことが重要です。Excelにはパスワードのリセット機能がないので注意が必要です。

2.バックアップを取る
パスワードをかける前に、元のファイルのバックアップを作成しておくことが推奨されます。

3.強力なパスワードを使用
セキュリティを強化するため、英数字の組み合わせや記号を含む強力なパスワードを使うと、より安全です。

 

たとえば、給与計算表や顧客情報が含まれるExcelファイルを他のチームメンバーに共有する場合、パスワードを設定しておけば、無関係な人がファイルを開いたり、データを編集したりするリスクを回避できます。

 

Excelデータの並べ替え

Excelのデータの並べ替え機能を使うと、指定した列のデータを昇順(小さい順)や降順(大きい順)に整理することができます。データの見やすさを向上させたり、特定の条件に基づいて分析する際に便利です。

 

次にジャンプする。1.3 Excelの基本的な関数

 

利用シーン

1.売上データの順位付け
売上金額の多い順にデータを並べ替える。

2.日付の古い順に並べ替え
日付データを使って過去から現在の順にデータを並べ替える。

3.名前やIDのアルファベット順
顧客リストや商品リストをアルファベット順に整理する。

 

使い方

1.並べ替えたいデータ範囲を選択します(ヘッダーを含む)

2.Excelのメニューから「データ」タブを選び、「昇順」や「降順」のボタンをクリックします。

3.複数の列を基準に並べ替えたい場合は、「並べ替え」ボタンをクリックして、どの列を基準に並べ替えるか、順序を指定します。

 

注意点

1.データ範囲全体を選択する
並べ替える前に、データ全体を選択しないと、特定の列だけが並べ替えられてしまい、他の列とずれてしまうことがあります。

2.ヘッダーの指定
ヘッダーを含むデータの場合は、並べ替えオプションで「データにヘッダーがあります」を選択して、誤ってヘッダーも並べ替えないようにしましょう。

 

セル範囲A1:C5に以下のデータがあるとします

名前 売上 日付
山田 15000 2024/09/01
佐藤 30000 2024/09/03
鈴木 20000 2024/09/02
高橋 10000 2024/09/04

売上金額を降順で並べ替え
「売上」列を基準にして降順(大きい順)に並べ替える場合、B2:B5の範囲を選んで、「データ」→「降順」を選択する。結果は以下のようになります。

名前 売上 日付
佐藤 30000 2024/09/03
鈴木 20000 2024/09/02
山田 15000 2024/09/01
高橋 10000 2024/09/04

 

Excelの「データの並べ替え」機能は、数値、日付、文字データを昇順・降順に並べ替えてデータを整理でき、データの分析や管理を効率化するための重要な機能です。

 

Excelの基本的な関数

 

 

関数という言葉を聞くと、「数学っぽくて難しそう」と感じる人は多いかもしれません。

でも、関数は実はとてもシンプルな考え方なんです。たとえば、家に帰ってきたら鍵を使ってドアを開ける、料理をするためにレシピ通りに材料を混ぜる…こういった日常の行動も「入力があって、それに応じた結果が出る」という点で関数と似ています。

Excelで使う関数も同じです。

例えば、「ある数字の合計を知りたい」と思ったら、Excelの「SUM関数」を使って「この範囲の数字を合計してね」と伝えるだけ。難しい計算はExcelが勝手にやってくれて、あなたは結果を確認するだけです。

関数は、仕事や生活をもっと簡単に、効率よくしてくれる便利な道具。

やってみると「こんなに簡単だったんだ」と思えるはずです。まずは一つ、試しに使ってみると、その便利さを実感できると思います。

 

以下に、仕事でよく使う関数を選びました。(ここをクリックで表示します)

 

 

ピボットテーブルやグラフの作成

ピボットテーブルは、Excel内の大量データを集計、分析、要約するための強力なツールです。簡単にデータの傾向やパターンを把握でき、特定の条件でデータを抽出して比較できます。

 

次にジャンプする。1.5 Excelのグラフ機能

 

利用シーン

1.売上集計
商品別、地域別、期間別に売上をまとめて、売上の傾向を分析

2.社員データ分析
部署別や役職別に社員数や給与を集計

3.予算の分析
各月の予算と実際の支出を比較

 

使い方

1. ピボットテーブルに使用するデータ範囲を選択します。

2. 「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選択し、レポートを表示する場所を選びます(新しいシートなど)

3. 右側に表示されるピボットテーブルフィールドから、集計したいデータを「行」「列」「値」フィールドにドラッグ&ドロップして設定します。

・フィルターフィールド
項目(例:地域、期間など)を設定。これでピボットテーブルに表示するデータを絞り込みできます

・行フィールド
項目(例:商品名や日付)を設定

・列フィールド
項目のカテゴリ(例:地域、期間など)

・値フィールド
集計するデータ(例:売上、数量など)

 

注意点

1.データに見出しが必要
ピボットテーブルの元データには、各列にわかりやすい見出し(項目名)が必要です。

2.データ範囲の変更に注意
元のデータを変更した場合は、ピボットテーブルを更新する必要があります(右クリックして「更新」)

3.集計方法
「値」フィールドで使用するデータは、デフォルトで「合計」が選択されますが、平均やカウントに変更することも可能です。

 

以下のような売上データがあるとします

商品名 地域 売上金額 日付
 商品A 10000 2024/09/01
 商品B 西 20000 2024/09/02
 商品A 15000 2024/09/03
 商品B 西 18000 2024/09/04

ピボットテーブルを使って「地域別の商品別売上」を集計したい場合
・行に「商品名」を設定
・列に「地域」を設定
・値に「売上金額」を設定
・結果として、商品ごとの地域別売上が以下のように表示されます

商品名 西
 商品A 25000
 商品B 38000

 

ピボットテーブルは、複雑なデータを簡単に整理・集計でき、視覚的な分析に非常に役立ちます。直感的な操作でレポートを作成できるため、初心者でもすぐに活用できる強力な機能です。

 

Excelのグラフ機能

Excelのグラフ機能は、数値データを視覚的にわかりやすく表示するためのツールです。データの傾向や比較を一目で確認でき、報告書やプレゼンテーションで効果的に情報を伝えるのに役立ちます。

 

利用シーン

1.売上推移の可視化
月ごとの売上データを棒グラフや折れ線グラフで表示

2.予算と実績の比較
計画と実際の数値を比較して、パフォーマンスを評価

3.製品別の売上割合
全体の中で各製品の売上が占める割合を円グラフで表現

 

使い方

1.データを選択
グラフにしたいデータ範囲を選択します(例: A1:B6のセル範囲)

2.グラフの挿入
「挿入」タブにある「グラフ」セクションで、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどから適切なグラフタイプを選択します。

3.グラフの編集
グラフのタイトル、軸ラベル、色などを変更して見やすくします。

 

注意点

1.データの構造
データが縦または横に正しく並んでいるか確認します。行や列が混在しているとグラフが正しく表示されないことがあります。

2.適切なグラフの選択
表現したい内容に合ったグラフを選ぶことが重要です。たとえば、時間の推移を表すなら折れ線グラフが適しており、割合を示すなら円グラフが効果的です。

3.データの更新
元データを変更した場合、グラフも自動で更新されますが、範囲が拡大した場合は手動で再設定が必要なことがあります。

 

以下の売上データを使ってグラフを作成します

売上
1月 10000
2月 12000
3月 15000
4月 13000

1. A1:B5のデータ範囲を選択

2. 「挿入」タブから「折れ線グラフ」を選択

3. グラフに自動で売上推移が表示され、月ごとの売上が視覚的にわかります。

 

Excelのグラフ機能は、データの傾向や比較を視覚的に理解するのに非常に便利です。適切なグラフを選び、データを整理して表示することで、より説得力のあるレポートや資料を作成できます。

 

これらがスムーズにできると、次の学習がスムーズになります。

ステップ2 Excelマクロの記録機能を使ってみる

VBAのコードを学び始める前に、Excelに元々備わっている「マクロの記録」機能を使い、手作業を自動化する感覚を掴むことが効果的です。

 

マクロの記録は、VBAの知識がなくても自動化プロセスを体験でき、これによって「自動化できる作業とは何か?」が具体的に理解できるようになります。

 

次にジャンプする。ステップ3 ExcelVBAの基礎文法を学ぶ

 

マクロ記録は、Excelの操作をそのまま記録し、後で自動的に再現できる機能です。例えば、毎日行う同じ作業を繰り返す際に役立ちます。マクロ記録を使えば、その作業を一度記録し、後は自動的に実行できるようになります。

定型作業を自動化し、時間を節約し、ミスを減らせます。

 

利用シーン

1.日報作成
毎日同じフォーマットで日報や売上表を作成する

2.データ整理
データのフィルタリング、ソート、書式設定などを定期的に行う

3.報告書のフォーマット変更
特定の書式に従ってセルを結合したり、色を変えたりする

4.データのコピー・貼り付け
複数のシート間でデータをコピー&ペーストする

 

 

ステップ3 ExcelVBAの基礎文法を学ぶ

ここから実際にExcelVBAを学び始めますが、初めは難解に感じることもあるため、基礎をしっかり抑えることが大切です。

この段階では、命令を理解して、シンプルなコードを書くことを目指し、1つ1つの動作を確認しながら進めると良いです。

 

ExcelVBAエキスパート資格の取得を目指すことで、このステップで学ぶ内容を体系的に深めることができます。

この資格試験の内容は、基本的な文法やVBAの実践的な応用までを網羅しており、試験対策として学習することで、より効率的に基礎を身につけることが可能です。

資格を取得すれば、スキルの証明にもなり、職場での評価アップにも繋がるため、勉強を進めるモチベーションにもなります。

 

Excel VBAベーシックの範囲

ベーシック試験はExcelVBAの基本です。

 

マクロをVBAの概念
マクロ記録
モジュールとプロシージャ
VBAの構文
変数と定数
セルの操作
ステートメント
関数
シートとブックの操作
マクロの実行など

 

ExcelVBAエキスパートベーシック
仕事の効率をあげるためにExcelVBAを利用する人が対象の問題集です。

 

Excel VBAスタンダード試験の範囲

スタンダード試験はベーシックで学んだ内容をもとにプログラムが作れるまでの内容です。

 

次にジャンプする。ステップ4 デバッグ技術の習得

 

Subプロシージャ引数
変数と配列
ステートメント
ファイル操作
ワークシート関数
セルの検索とオートフィルターの操作
データの並べ替え
テーブルの操作
エラー対策
デバッグなど

 

ExcelVBAエキスパートスタンダード
ExcelVBAの開発を仕事にする人が対象の問題集です。

 

ステップ4 デバッグ技術の習得

実際の業務にExcelVBAを適用する際に、必ずエラーや問題が発生することがあるので、デバッグ技術は重要です。エラーが発生した場合に冷静に対処できるようにします。

 

Excel VBA Debug.Printを使うデバッグ

マクロ実行中のエラーや処理内容をリアルタイムでモニタリングするため、問題の箇所や内容を素早く確認できる。Debug.Printでメッセージや変数の状態を表示し、エラーが発生した時点での詳細な情報を取得する。

 

 

利用シーン

1.デバッグ中の変数の状態確認
処理が正しく行われているか、変数の値を確認したいときに`Debug.Print`で情報を出力します。

2.エラー箇所の特定
エラーが発生する前にどの処理が実行されていたのかを知りたいときに役立ちます。

3.イミディエイトウィンドウでの迅速なトラブルシューティング
エラーメッセージを出力して、その内容をもとに修正を行います。

 

注意点

1.イミディエイトウィンドウの確認が必要
`Debug.Print`は、VBAエディタのイミディエイトウィンドウにしか表示されないため、実行中にこのウィンドウを開いておく必要があります。

2.実行後に内容は消える
イミディエイトウィンドウに表示された情報は、実行後に閉じてしまうと消えてしまうため、必要な情報は別途メモしておくか、ログとしてファイルに記録する方法も検討してください。

3.実行速度に影響する場合がある
大量のデータを`Debug.Print`で出力すると、実行速度に若干の影響が出る場合があります。必要な情報だけを出力するようにしましょう。

 

Debug.Printによるエラートラッキング(サンプル)

Option Explicit

Sub マクロ実行()
    On Error GoTo エラー処理 ' エラーハンドリングを設定
    Dim num1 As Integer
    Dim num2 As Integer
    Dim result As Integer
    
    ' 正常な処理
    num1 = Range("A1").Value
    num2 = Range("A2").Value
    
    ' 変数の状態をDebug.Printで出力
    Debug.Print "num1の値: " & num1
    Debug.Print "num2の値: " & num2
    
    result = num1 / num2  ' ここでエラーが発生する可能性あり(0除算など)
    Debug.Print "結果: " & result ' 正常に計算された場合に結果を表示
    Range("A3").Value = result
    
    Exit Sub ' 正常に処理が完了したら終了

エラー処理:
    ' エラー情報をDebug.Printで表示
    Debug.Print "エラー番号: " & Err.Number
    Debug.Print "エラーメッセージ: " & Err.Description
    MsgBox "エラーが発生しました。イミディエイトウィンドウを確認してください。"
    Exit Sub
End Sub

1.エラーハンドリングを設定
On Error GoTo エラー処理を使って、エラー発生時に指定された処理へジャンプします。

2.通常処理中に変数の値を確認
Debug.Printを使って、変数 num1 や num2 の値をリアルタイムで出力します。イミディエイトウィンドウでその値を確認できます。

3.エラーが発生したらエラー情報を出力
エラー発生時に Err.Number(エラー番号)や Err.Description(エラーメッセージ)を Debug.Printで表示し、イミディエイトウィンドウでその内容を確認します。

Debug.Printを使ったエラートラッキングは、コードの実行中に発生するエラーや変数の状態をリアルタイムで確認するために非常に便利です。

特に、複雑な処理や複数の変数を使う場合、エラーが発生した際の原因を迅速に特定できるため、デバッグ作業が効率化されます。

 

Excel VBA ログを使ったエラートラッキング

Excel VBAマクロでエラーが発生した場合、その原因を特定することは非常に重要です。ログを使ったエラートラッキングは、エラーの発生箇所やエラーの内容を記録し、後から確認できるようにする方法です。特に大規模なマクロや複雑な処理では、エラーの原因を迅速に特定するために役立ちます。

 

 

利用シーン

1.複雑なマクロのエラーチェック
複数のステップがあるマクロや外部データを使用する場合、どのステップでエラーが発生しているかをログで確認できます。

2.エラーの再現が難しい場合
時間がかかる処理や複数のファイルを扱う処理では、実行中にエラーが出てもすぐに確認できないことがあります。ログを使えば、処理が終了した後にエラー内容を確認できます。

3.ユーザーが直接マクロを実行する場合
マクロを使うユーザーがエラー発生時にどうすればいいか分からない場合、ログを記録しておけば、問題の内容を後から簡単に調査できます。

 

注意点

1.ログの保存場所に注意
ログファイルを保存するパスは、常にアクセスできる場所に設定しましょう。保存先が存在しないと、別のエラーが発生する可能性があります。

2.エラーハンドリングの設計
`On Error Resume Next`を無闇に使うと、エラーが発生しても処理が続行され、問題が見逃されることがあります。必ずログを記録するようにして、後から原因を追跡できるようにしましょう。

3.ファイルの上書きに注意
同じファイルにログを書き込むとき、常に追記(Append)モードで開くことを忘れないようにしましょう。そうでないと、以前のログが消えてしまいます。

 

エラートラッキングとログ記録(サンプル)

Option Explicit

Sub マクロ実行()
    On Error GoTo エラー処理 ' エラーハンドリングを設定
    Dim num1 As Integer
    Dim num2 As Integer
    Dim result As Integer
    
    ' 正常な処理
    num1 = Range("A1").Value
    num2 = Range("A2").Value
    result = num1 / num2  ' ここでエラーが発生する可能性あり(0除算など)
    Range("A3").Value = result
    
    Exit Sub ' 正常に処理が完了したら終了

エラー処理:
    Call ログ記録(Err.Number, Err.Description) ' エラーログを記録
    MsgBox "エラーが発生しました。ログを確認してください。"
    Exit Sub
End Sub

Sub ログ記録(エラー番号 As Long, エラーメッセージ As String)
    Dim ファイル名 As String
    ファイル名 = "C:\Users\User\Desktop\ログファイル.txt" ' ログファイルのパス
    Dim ファイル番号 As Integer
    ファイル番号 = FreeFile ' 空いているファイル番号を取得
    
    Open ファイル名 For Append As ファイル番号 ' ログファイルを追記モードで開く
    Print #ファイル番号, "エラー番号: " & エラー番号 & " エラーメッセージ: " & エラーメッセージ & " 時刻: " & Now
    Close ファイル番号 ' ファイルを閉じる
End Sub

 

ログを使ったエラートラッキングは、特に複雑なマクロや長時間実行されるマクロにおいて、どこでエラーが発生したのかを後から確認するのに非常に役立ちます。ログファイルにエラーメッセージや時刻を記録することで、エラーの原因を素早く特定し、次のステップに進むことが可能です。

 

ステップ5 実際の業務に応じた応用例を学ぶ

基礎を学んだら、次は具体的な業務に応じた応用例を取り入れることが重要です。自分の日々の作業をExcelVBAでどのように自動化できるかを考え、以下のようなシンプルなタスクから挑戦してみましょう。

 

次にジャンプする。ステップ6 複雑なマクロに挑戦

 

複数シートからデータをまとめるマクロ

各シートにあるデータを1つのシートにまとめたいときに使います。

 

 

利用シーン

毎日や毎週、複数のシートに入力されたデータを手動でまとめている業務で利用可能です。

 

使い方

マクロを実行することで、すべてのシートのデータが自動的に一つのシートに集約されます。

 

注意点

すべてのシートのデータ形式が同じであることが前提です。

下記は、他のシートから集計シートにデータをまとめます。(集計シートの作成後に実行してください)

Option Explicit

Sub MergeSheets()
    Dim ws As Worksheet
    Dim pasteRow As Long
    pasteRow = 1 'データの開始行

    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        If ws.Name <> "集計シート" Then
            ws.UsedRange.Copy Destination:=Sheets("集計シート").Range("A" & pasteRow)
            pasteRow = Sheets("集計シート").Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1
        End If
    Next ws
End Sub

 

指定セルに入力されている日付に応じてシートを自動作成するマクロ

日付や月に応じてシートを自動的に作成する。

 

 

利用シーン

月ごとに新しいシートを作成する必要があるプロジェクトや帳簿の作成時に有効です。

 

使い方

シート名が日付や月名で自動的に作成され、入力ミスを防げます。

 

注意点

シート名がすでに存在する場合はエラーが出る可能性があるため、その処理が必要です。

 

Option Explicit

Sub CreateMonthlySheet()
    Dim sheetName As String
    sheetName = Format(Date, "yyyy-mm") ' 今日の日付を基にシート名作成

    On Error Resume Next
    If Sheets(sheetName) Is Nothing Then ' 同じシートがない場合のみ作成
        Sheets.Add(After:=Sheets(Sheets.Count)).Name = sheetName
    End If
    On Error GoTo 0
End Sub

 

セルのデータを一括でクリアするマクロ

シート上の不要なデータをワンクリックで一気にクリアしたい。

 

 

利用シーン

例えば、毎月の報告書や定期的な業務で古いデータをリセットして、新しいデータを入力する前の準備作業として使用します。

 

使い方

指定した範囲内のセルの内容をクリアします。

 

注意点

誤って重要なデータを消さないように、範囲を明確にしておくこと。

 

Option Explicit

Sub ClearData()
    Sheets("シート1").Range("A1:Z100").ClearContents ' 指定範囲のデータを削除
End Sub

 

重複データの自動削除マクロ

リスト内にある重複するデータを簡単に削除する。

 

利用シーン

顧客リストや商品リストなどで、同じ情報が重複している場合に使えます。

 

使い方

データ範囲を指定し、重複を削除してクリーンなリストを作成します。

 

注意点

元のデータをバックアップしておくことをお勧めします。

 

Option Explicit

Sub RemoveDuplicates()
    Sheets("シート1").Range("A1:A100").RemoveDuplicates Columns:=1, Header:=xlYes
End Sub

 

これらのマクロを活用することで、日常的な業務を自動化し、時間を節約しつつ、ミスを減らすことができます。最初は小さなタスクから始め、徐々にマクロの使い方に慣れていくと良いでしょう。

 

仕事でよく使うマクロサンプルコード9選

以下に、仕事でよく使うマクロを選びました。(ここをクリックで表示します)

 

ステップ6 複雑なマクロに挑戦

基礎と応用を学んだ後は、複雑なマクロに取り組むことで、さらなるスキルアップが可能です。たとえば、以下のようなプロジェクトに挑戦してみましょう。

 

次にジャンプする。徐々にスキルアップを目指して

 

テーマ

1.CSVの読み込みとCSV出力

2.CSVのデータクリーニング

3.CSVからExcel出力

4.データ集計

このようなテーマのExcelVBA マクロに取り組むといいでしょう。これにより、より高度な自動化を実現し、仕事の生産性を飛躍的に向上させることができます。

 

 徐々にスキルアップを目指して

基礎→応用→プロジェクトという流れで段階的に学ぶ

・最初から難しいコードを書こうとせず、まずはシンプルな作業を自動化する

・実際の業務に沿った課題に取り組むことで、学んだ内容をすぐに実践できる

 

このカリキュラムを進めることで、手作業の煩わしさから解放され、ミスのリスクを減らし、重要な業務に集中する時間が増えるようになります。