
- 「シートをコピーするコードは見つけられる」
- 「CSVを取り込むマクロも検索すれば出てくる」
- 「ChatGPTに聞けば、コードを作ってもらえる」
それなのに、仕事で少し条件が変わると、急に手が止まってしまう。
もし、あなたが今そんな状態なら、安心してください。それは、あなたの努力が足りないからではありません。
多くの人が、「サンプルコードを使えること」と「VBAを理解していること」を同じものだと思い、同じ壁にぶつかっています。
この記事では、なぜサンプルコードをコピーするだけではVBAが身につかないのか、そして、独学の勉強法をどう変えればよいのかを解説します。
サンプルコードが増えても、自分で作れるようにならない理由
最初のうちは、検索したサンプルコードが役に立ちます。
シートをコピーする
CSVを取り込む
ファイル名を変更する
データを集計する
このような処理は、インターネット上にたくさん公開されています。
コードをコピーして貼り付けるだけで、仕事が楽になることもあるでしょう。
しかし、多くの人が途中でこう感じ始めます。
「昨日は動いたのに、今日はエラーになる」
「別のファイルでは動かない」
「少し仕様を変えたいのに直せない」
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
理由は、サンプルコードが「答え」ではあっても、「考え方」ではないからです。
本当に身につけるべきなのは、コードではなく「考え方」
たとえば、料理のレシピを想像してみてください。
レシピ通りに作れば、おいしい料理ができます。
しかし、
- なぜこの順番なのか
- なぜこの調味料を使うのか
- 材料が変わったらどうするのか
これらを理解していなければ、応用はできません。
これはVBAでも同じです。
本当に必要なのは、コードを増やすことではありません。
「どのような流れで処理を組み立てるのか」を理解することです。
VBAを身につける人が考えている4つのこと
1. 何を操作しているのか
初心者が最も混乱しやすいのが、操作対象です。
- ブックを操作しているのか
- シートを操作しているのか
- セルを操作しているのか
これらを意識できているでしょうか。
ここが曖昧なままでは、どれだけサンプルコードを集めても、少し条件が変わると動かなくなります。
2. 処理の順番を考えているか
仕事の自動化は、コードを書くことではありません。
実際には、下記の流れを作る作業です。
「ファイルを開く」
↓
「必要なデータを探す」
↓
「加工する」
↓
「保存する」
多くの人は、コードではなく、この順番でつまずいています。
3. エラーの原因を考えているか
エラーが出るたびに検索していませんか。
もちろん、検索は大切です。
しかし、「なぜエラーが起きたのか」を考える習慣がないと、いつまでも同じ場所をぐるぐる回ることになります。
- シート名が違うのか
- ファイルが存在しないのか
- データの形式が違うのか
原因を考えられるようになると、サンプルコードの見え方が変わってきます。
4. 小さく試しているか
独学で挫折する人ほど、最初から大きな自動化を目指します。
毎月の集計を全部自動化したい。
報告書を一括で作りたい。
気持ちはよく分かります。
しかし、本当に成長が早い人は、もっと小さなところから始めています。
- シートを1枚コピーする
- セルの色を変える
- フォルダを作る
- ファイル名を変更する
小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ「考え方」が身についていくのです。
生成AIがある時代だからこそ、基礎が重要になる
最近では、生成AIにVBAを書いてもらう人も増えています。数年前と比べると、コードを作るハードルは大きく下がりました。
しかし、実際に使ってみると、多くの人が同じ悩みを抱えます。
「エラーの意味が分からない」
「少し仕様を変えたい」
「自分の仕事に合わせて修正できない」
生成AIで、コードを書くことはできます。
- どのファイルを使うのか
- どんな流れで処理するのか
- 何を自動化したいのか
これらを考えるのは、人の役割です。
AIが進化した今だからこそ、「サンプルコードを探す力」より、「仕事を整理する力」が重要になっています。
もしかすると、今の勉強法を変えるタイミングかもしれません
もし、あなたが今、
- サンプルコードを検索し続けている
- 本を読んでも定着しない
- 生成AIで作成したコードを修正できない
- 自分でマクロを作れる気がしない
このように感じているなら、勉強量を増やす前に、勉強方法を見直してみてください。
もっと多くのコードを集めることではありません。必要なのは、「何を、どの順番で学ぶべきか」を知ることです。
次に何をすればいいのか
今のあなたの状況に合わせて、次の一歩を選んでみてください。
-
サンプルコードを貼り付けている段階の人
-
まずは、マクロ記録を使って、「Excelの操作がどのようにコードになるのか」を確認してみてください。
-
-
コードの意味が分からない人
- 変数、条件分岐、繰り返し処理などの基本構文を学んでみましょう。
-
▶ 基本文法を学ぶ
-
独学で迷っている人
- 問題集を使って、自分が理解していることと、理解できていないことを整理してみてください。
- ▶ 問題集で理解度を確認する
VBAは、サンプルコードを集める競技ではありません。仕事を整理し、処理の流れを考え、自動化するための道具です。
もし今、「検索しているのに成長している気がしない」と感じているなら、次に探すコードではなく、「学ぶ順番」を見直してみてください。
それが、遠回りを減らす最も確実な方法です。
▶【2026年最新版】VBAエキスパート試験対策|独学で1回合格する勉強法と問題集
