Excel VBA 「インデックスが有効範囲にありません」というエラーは、VBAコードで配列やコレクションのインデックス、またはワークシートのインデックスを指定する際に、存在しないインデックスを指定した場合に表示されます。注意点やサンプルコードを紹介します。
以下のような原因があります。
配列のインデックスが範囲外になっている場合
Dim arr(1 To 3) As Integer
arr(4) = 10 ' エラー: インデックスが有効範囲にありません
ワークシートやワークブック、セル範囲などのコレクションで存在しないインデックスを指定した場合
Sheets(5).Select ' ワークブックに4枚しかシートがない場合、エラー
セル範囲を超えた参照をした場合
Range("A1:A10")(11).Value = "Test" ' A1:A10の範囲外
エラーを防ぐための対処方法は以下の通りです
1.配列の範囲を確認
配列のインデックスが正しい範囲内にあることを確認します。
Dim arr(1 To 3) As Integer
If LBound(arr) <= 4 And UBound(arr) >= 4 Then
arr(4) = 10
Else
MsgBox "インデックスが有効範囲にありません"
End If
2.ワークシートやコレクションのインデックスを確認
ワークシートやコレクションのインデックスが有効範囲内にあることを確認します。
If Sheets.Count >= 5 Then
Sheets(5).Select
Else
MsgBox "指定されたシートは存在しません"
End If
3.セル範囲のインデックスを確認
セル範囲を超えた参照がないか確認します。
Dim rng As Range
Set rng = Range("A1:A10")
If rng.Cells.Count >= 11 Then
rng.Cells(11).Value = "Test"
Else
MsgBox "セル範囲が有効範囲にありません"
End If
・配列の範囲やコレクションの要素数を常に確認することが重要です。
・コード内で動的に範囲やインデックスを扱う場合は、エラーハンドリングを行う。
Option Explicit
Sub CheckArrayIndex()
Dim arr(1 To 3) As Integer
Dim index As Integer
index = 4
If LBound(arr) <= index And UBound(arr) >= index Then
arr(index) = 10
Else
MsgBox "インデックスが有効範囲にありません"
End If
End Sub
ワークシートの存在を確認する例
Option Explicit
Sub CheckSheetIndex()
Dim sheetIndex As Integer
sheetIndex = 5
If Sheets.Count >= sheetIndex Then
Sheets(sheetIndex).Select
Else
MsgBox "指定されたシートは存在しません"
End If
End Sub
これらの方法で、Excel VBAで「インデックスが有効範囲にありません」エラーを回避し、安定したコードを作成できます。
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