Excel VBA マクロは繰り返し行う作業を自動化するためのツール

 

Excel VBA マクロは繰り返し行う作業を自動化するためのツールです。手動で行うと時間がかかる操作を、ボタン一つで実行できるようにすることができます。

 

Excel マクロ利用

以下のようなシーンで利用されます。

・定期的に行うデータ入力や処理の自動化

・複雑なデータ分析の効率化

・複数のシートやブックにまたがる作業の簡素化

 

使い方

マクロの基本操作は、以下のステップです。

1. マクロの記録

2. マクロの実行

3. マクロの編集

 

ポイント

・マクロを記録する前に、Excelの操作手順を立てておくと良いです。

・マクロを実行する前に、データのバックアップを取ることをお勧めします。

・セキュリティ設定によっては、マクロの実行が制限される場合があります。

 

Excel VBA初心者のための効果的な学習ガイド

 

Excel マクロ操作内容

1. マクロの記録

1.Excelを起動します。

2.開発タブの表示
・リボンに「開発」タブが表示されていない場合は、以下の手順で表示します。

・「ファイル」タブをクリックし、「オプション」を選択します。※「その他」-「オプション」の場合もあります。

・「リボンのユーザー設定」を選び、左側で「開発」をチェックして追加すると右側に表示。その後、「OK」をクリックします。

3. マクロの記録開始
・「開発」タブの「コード」グループにある「マクロの記録」をクリックします。

・「マクロ名」を入力し、必要に応じてショートカットキーを設定します。

・「OK」をクリックすると、マクロの記録が開始されます。

4.操作を記録
・自動化したい操作を通常通り行います。

5.マクロの記録停止
・操作が完了したら、「開発」タブの「記録の終了」(「マクロの記録停止」)ボタンをクリックします。

2. マクロの実行

・「開発」タブの「マクロ」ボタンをクリックします。

・実行したいマクロを選択し、「実行」ボタンをクリックします。

3. マクロの編集

1.VBAエディターを開く
・「開発」タブの「コード」グループにある「Visual Basic」をクリックします。

・VBAエディターが開きます。

2.マクロの編集
・左側のプロジェクトエクスプローラーで、編集したいマクロが含まれるモジュールをダブルクリックします。

※階層で表示され、下記のように表示されます。
-xxxProject(Book1)
  -Sheet1(Sheet1)
  -ThisWorkbook
-標準モジュール
 -Module1・・・⇐これがマクロが含まれるモジュールです。 

・記録されたコードが表示されるので、必要に応じて編集します。

・編集が完了したら、保存してVBAエディターを閉じます。

※保存はCTRLキーを押したまま、S(アルファベット)、もしくは、ファイルタブから上書き保存します。

マクロの実行方法

・[開発]タブの[マクロ]ボタンをクリック

・実行したいマクロを選択し、[実行]をクリックします。

 

 

Excel マクロ シート間のデータコピー操作例

シート1のデータをシート2にコピーする操作をマクロで記録する例です。

操作手順・例

1. Excelを開く
・ Excelを起動し、作業を始めます。

2. 新しいブックを作成
・「ファイル」タブから「新規作成」を選択し、新しいブックを作成します。

3. シートの追加
・ブック内のタブを右クリックし、「シートの挿入」を選択して、新しいシートを追加します。これにより、シート1とシート2ができます。

4. データの入力
・ シート1にいくつかのデータを入力します。例えば、A1に「データ1」、A2に「データ2」などと入力します。

----ここまでマクロ記録の準備です

5. マクロの記録開始
・「開発」タブをクリックし、「マクロの記録」を選択します。

6. マクロの名前を入力
・マクロの名前を入力し、「OK」をクリックします。例えば、「CopyData」とします。

7. 操作の記録開始
・シート1でA1からA2のセル範囲を選択します。

8. データのコピー
・選択したセル範囲を右クリックし、「コピー」を選択します。

9. シート2への移動
・シート2に移動して、適当なセル(例えばA1)を選択します。

10. データの貼り付け
・選択したセルを右クリックし、「貼り付け」を選択します。

11. マクロの記録停止
・「開発」タブから「記録の終了」(「マクロの記録停止」)をクリックします。

マクロの実行

1. マクロを実行する
・「開発」タブから「マクロ」をクリックします。

2. マクロを選択
・表示されたリストから、先ほど記録した「CopyData」を選択し、「実行」をクリックします。

3. 結果を確認
・シート2に、シート1からコピーしたデータが貼り付けられていることを確認します。

 

 

マクロのポイント

・マクロを記録する際には、操作が正確に記録されるようにするため、操作を途中で中断したり、他の操作を行わないようにします。※他の操作も、マクロに記録されます。

・データの範囲やセルの指定は、後で実行する際に問題がないように注意してください。

 

Excelのマクロ記録機能を使って、簡単な作業を自動化することができます。初めての方でも、この手順に従って操作することで、基本的なマクロの記録方法を理解し、実行できるようになるでしょう。

 

ExcelVBAの学習方法で効果的な学び方