Excel VBA Visibleはワークシートやワークブックの表示・非表示を制御する

2024年7月9日 2024年8月16日

Excel VBA Visibleプロパティは、ワークシートやワークブックの表示・非表示を制御するために使用されます。このプロパティを使うことで、特定のシートやブックをユーザーから隠すことができます。具体的な使い方や、注意点やサンプルコードを紹介します。

Excel VBA Visibleを利用

以下のようなシーンで利用されます。

・ユーザーに見せたくない計算シートやデータシートを隠す

・必要なシートだけを表示し、ユーザーが操作しやすいようにする

・特定の条件に基づいてシートを表示・非表示にする

使い方

「Visible」プロパティは、シートオブジェクトやウィンドウオブジェクトに適用されます。以下のような値を設定できます。

・xlSheetVisible (表示)

・xlSheetHidden (非表示)

・xlSheetVeryHidden (完全非表示、VBA以外から見えない)

ポイント

・xlSheetVeryHidden は、ユーザーがExcelの標準インターフェースを使用してシートを表示することができません。VBAコードのみで操作が可能です。

・非表示にしたシートやブックは、VBAコードで再度表示しない限りユーザーから見えません。

・シートを非表示にする前に、現在の表示状態を記録しておくと便利です。再表示する際に元の状態に戻すことができます。

Excel VBA Visibleのサンプルコード

シートの非表示と表示

※シートがひとつだけ（Sheet1）だけではエラーになりますので、ひとつの場合は、Sheetを追加してください。

Option Explicit

Sub HideSheet()
    ' シートを非表示にする
    Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetHidden
End Sub

Sub ShowSheet()
    ' シートを表示する
    Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetVisible
End Sub

完全非表示と表示（ExcelのSheetタブの右クリックで再表示は使えなくなります）

Option Explicit

Sub VeryHideSheet()
    ' シートを完全非表示にする
    Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetVeryHidden
End Sub

Sub VeryShowSheet()
    ' 完全非表示のシートを表示する
    Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetVisible
End Sub

条件付き表示・非表示

Option Explicit

Sub ConditionalHideShow()
    ' 特定の条件に基づいてシートを非表示または表示する
    If Sheets("Sheet1").Range("A1").Value = "Hide" Then
        Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetHidden
    Else
        Sheets("Sheet1").Visible = xlSheetVisible
    End If
End Sub

「Visible」プロパティを使用すると、ユーザーに見せたくないシートやデータを簡単に管理できます。適切な使用によって、Excelのインターフェースを簡素化し、ユーザーの操作性を向上させることができます。

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