Excel VBA マクロ トラストセンターは、マクロのセキュリティ設定を管理し、悪意のあるコードの実行を防ぐための機能です。マクロは強力な機能ですが、不正なコードが含まれる可能性もあるため、トラストセンターを使用して安全に管理します。具体的な設定内容を紹介します。
Excel VBA マクロ トラストセンターの利用
以下のようなシーンで利用されます。
・マクロの有効化や無効化を管理する。
・セキュリティレベルを設定して、未確認のマクロが自動的に実行されるのを防ぐ
・信頼された場所（フォルダ）を指定して、その場所にあるマクロを安全に実行する。
トラストセンターの設定を通じて、Excelでのマクロの実行に関するセキュリティポリシーを設定します。
・トラストセンターで設定されたポリシーにより、一部のマクロが実行されない場合があります。
・不明なソースから取得したマクロを有効化することは避けるべきです。
・セキュリティレベルを低く設定すると、悪意のあるマクロの実行リスクが高まります。
Excel VBAマクロ トラストセンターの操作内容
1.Excelを開く（Excelを起動します）
2.オプションを開く
・左上の「ファイル」タブをクリックします。
・「その他」⇒「オプション」を選択します。
3.トラストセンターを開く
・左側のメニューから「トラストセンター」を選択します。
・「トラストセンターの設定」ボタンをクリックします。
4. マクロの設定
・トラストセンターの左側のメニューから「マクロの設定」を選択します。
・以下のいずれかのオプションを選びます：
・すべてのマクロを無効にする
・通知を表示してマクロを無効にする
・通知を表示してマクロを有効にする
・すべてのマクロを有効にする（推奨しません）
必要に応じて「VBA プロジェクト オブジェクトモデルへのアクセスを信頼する」にチェックを入れます。
5.信頼された場所の設定
・トラストセンターの左側のメニューから「信頼された場所」を選択します。
・「新しい場所の追加」ボタンをクリックし、信頼するフォルダを追加します。
6.設定を保存
・「OK」ボタンをクリックして、トラストセンターの設定ウィンドウを閉じます。
・ Excelのオプションウィンドウでも「OK」をクリックします。
Excel VBAマクロ設定の詳細
有効化とは、Excelファイル内のマクロが実行できる状態にすることを指します。
信頼できるマクロを使用する場合に設定します。マクロを有効にすると、自動化されたタスク機能を実行できるようになります。
無効化とは、Excelファイル内のマクロが実行されない状態にすることを指します。
安全性を確保するため、通常は無効化されています。信頼できないファイルや不明なソースからのマクロを実行しないようにするための設定です。
1. すべてのマクロを無効にする
・すべてのマクロが実行されなくなります。マクロが含まれるファイルを開いても、マクロが動かないので、自動化されたタスクやカスタム機能は利用できません。
利用シーン:安全性を最優先にしたい場合や、信頼できないファイルを開く場合に有効です。
2. 通知を表示してマクロを無効にする
・ファイルを開いたときに、マクロが無効化された通知が表示されます。マクロは実行されませんが、通知を見てマクロが含まれていることに気づくことができます。
利用シーン:マクロの存在を知りたいが、安全性のために自動実行を防ぎたい場合に有効です。
3. 通知を表示してマクロを有効にする
・ファイルを開いたときに、マクロを有効にするか無効にするかを選択できる通知が表示されます。ユーザーが許可するとマクロが実行されます。
利用シーン:信頼できるファイルの場合に、ユーザーがマクロを実行するかどうかを選びたいときに有効です。
4. すべてのマクロを有効にする（推奨しません）
・すべてのマクロが自動的に有効になります。通知も表示されません。マクロを含むファイルを開くと、マクロが即座に実行されます。
利用シーン:セキュリティリスクが高いため、通常は推奨されません。信頼できる環境でのみ使用することを推奨します。
5. VBA プロジェクト オブジェクトモデルへのアクセスを信頼する
・他のアプリケーションからExcelのVBAコードにアクセスできるようになります。この設定はマクロが他のプログラムと連携して動作する場合に必要です。
利用シーン:他のアプリケーションからExcelのマクロを操作したり、連携して作業を行う場合に有効です。
各設定が何をするか、どのようなシーンで使うかが理解できると思います。安全にマクロを使用しましょう。
